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PowerChute Business Edition v9.xをOutlet GroupをもつSmart-UPS(SMTシリーズ)で使用する場合の電源障害時のシャットダウンプロセス

Outlet GroupをもつSmart-UPS(SMTシリーズ)にPowerChute Business Edition v9.xをインストールした際の電源障害時のシャットダウンプロセス

Smart−UPS(SMTシリーズ)でUPS OutletsとOutlet Group1をもつUPSとのPowerChute Business Edition v9.xを使用する場合のシャットダウンプロセスについての説明となります。

【対象UPS】
・ UPS OutletsとOutlet Group1を持つUPS
  SMT1000J, SMT1500J, SMT2200J, SMT3000J, SMT1500RMJ2U, SMT3000RMJ2U

前面
前面
 
         


 
SMT1000Jコンセント配置
SMT1500RMJ2Uコンセント配置


1. 電源障害時のシャットダウンプロセスの概要
シャットダウンプロセスの設定では、以下"イベント遅延時間", シャットダウンシーケンスの2項目にて設定が可能です。
本設定はPowerChute Business Editionコンソールのデバイスのプロパティ画面より選択をします。
 
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項目
確認画面
内容

A

イベント遅延時間
電源障害
電源障害が発生し、UPSがバッテリ運転に移行した際に、シャットダウンシーケンスに入るまでの時間を設定します。
本設定時間内に一次側の電源が復電し電源障害が解消された場合は、OSやUPSは停止せずに、そのまま運転を継続します。

B

シャットダウンシーケンス
コンセントの遅延
シャットダウンシーケンスに入ったのちのOSシャットダウン、UPSの出力停止および電源回復時の次回再起動方法を設定します。
※デバイスのプロパティは、コンソール画面より対象デバイスを右クリックしプロパティを選択してください。
 表示された"デバイスのプロパティ"は画面下部の"詳細項目の表示"のチェックボックスにチェックをしてください。
 
上記A, Bの項目の設定時間を図であらわすと下記の通り(図1)となります。
 
図1. 電源障害発生時の概要図

A. イベント遅延時間
イベント遅延時間とは、停電などの電源障害が発生してからコンピュータのシャットダウンを実行させるまでの経過時間を選択する画面です。(図2.)
電源障害発生に対し、"即時"、"一定時間経過後"、"ランタイム上限時(バッテリ容量限度まで)" の三択となります。

【設定方法】
デバイスのプロパティ - 電源障害を選択。 表示された"電源障害時のシャットダウン開始:" から設定してください。
 
図2. 電源障害時のシャットダウン開始

・電源障害時のシャットダウン開始 の項目内容
選択項目 内容
即時 電源障害(バッテリ運転)になった場合、即時にシャットダウンシーケンスに移行します
UPSのバッテリ状態が次の時間経過後 電源障害を検知しバッテリ運転が継続した場合、
ここで設定した時間を経過するとシャットダウンシーケンスに移行します
ランタイム上限時 電源障害を検知しバッテリ運転が継続した場合、
バッテリ運転を継続可能な残り時間がシャットダウンシーケンスに必要な時間となったらシャットダウンを開始します

※この時間内に電源障害が復旧した場合、シャットダウンは開始しません。但し、重要イベントが発生した場合にはその限りではありません。
詳しくは、ヘルプの「シャットダウンイベント(安全性を重視)」「シャットダウンイベント(ランタイムを重視)」を参照ください。


B. シャットダウンシーケンス
シャットダウンシーケンスとはイベント遅延時間経過後に、OSのシャットダウン、UPSの出力停止 および電源回復時の次回再起動の設定を示します。
シャットダウンシーケンスの設定は"コンセントの遅延"画面から可能となります。
なお、UPS OutletsとOutlet GroupをもつUPSでは、出力停止、出力開始の順番が決まっておりますのでご注意ください。
出力停止 : Outlet Group → UPS Outletの順番で出力を停止します。
出力開始 : UPS Outlet → Outlet Groupの順番で出力を開始します。

【設定方法】
1) コンセントの遅延画面の表示方法
設定画面はデバイスのプロパティ - コンセントの設定 - コンセントの設定 - コンセントの遅延 から表示してください。(表3.)
 
図3.コンセントの遅延画面表示方法


2) シャットダウンシーケンスの設定方法
シャットダウンシーケンスにおきましては、下記概要図(図4.)に沿って実行されます。
 
 
シャットダウンシーケンスの概要図に該当する図4.内の1〜10をご利用用途にあわせOutlet Gropu1、UPS Outlets(図5、図6.)の各項目にて必要に応じて設定をすることでOSのシャットダウンと、UPSの停止、再起動の時間を指定できます
 
Outlet Group 1 UPS Outlets
図5. Outlet Group 1の設定
  
図6. UPS Outletsの設定
1. AC電源復旧にすべてのコンセントグループを自動的にオン
電源障害が発生してUPS停止した場合に入力電源の復旧した際のUPSの動作を選択します。
ここで、UPSを自動起動するかどうか選択します。
チェックをつけている場合は、電源復旧時 UPSが起動します。

2. ほかのアプリケーションがシャットダウンする時間
シャットダウンシーケンスの開始から、OSのシャットダウンを開始するまでの待ち時間を入力します。
電源障害を検知してシャットダウンシーケンス移行後に本時間を経過しOSのシャットダウンを行います。
※コマンドファイル等を設定している場合は、本設定時間内に収まるよう設定してください。

3. OSシャットダウンに要する時間
OSがシャットダウンを開始し、完了するまでの時間を設定してください。
機器ごとにOSのシャットダウンにかかる時間が異なりますが、
PowerChuteではOSのシャットダウン完了を検知できないことから予め手動で設定する必要があります。
※OSシャットダウン開始からOutlet Group 1までの出力停止時間を設定されます。

4. 最低限この期間コンセントグループをオフのままにする
UPSの即時起動を回避するために、UPSの出力停止から設定時間を待ち出力を開始します。
最低 4秒

5. コンセントグループを電源オンする前に、バッテリのバックアップ時間が最低限必要です
入力電源が復電し、UPS Outletsが出力開始した後、
値分のランタイム時間(バッテリで放電できる時間)が充電完了後に電源出力を開始します。

6. 遅延時間を追加して順番にコンセントグループの電源をオンする
復電しUPS Outletsが出力開始した後、設定した時間を待って出力を開始します。
  
7. この時間経過後にコンセントグループの電源オフ
Outlet Group 1停止後に設定した値分 待ちUPS本体の出力を停止します。

8. 最低限この期間コンセントグループをオフのままにする
UPSの即時起動を回避するために、UPSの出力停止から設定時間を待ち出力を開始します。
(最低4秒)

9. コンセントグループを電源オンする前に、バッテリのバックアップ時間が最低限必要です
復電後に設定した値分のランタイム時間(バッテリで放電できる時間)が充電できたら出力を開始します。

10. 遅延時間を追加して順番にコンセントグループの電源をオンする
復電後、設定した時間をまって出力を開始します。


3) 設定内容の確認方法
設定結果につきましては、対象画面(コンセントの遅延)の上部に記載のあるグラフを参照してください。(図7.)
※ここではシャットダウンシーケンスに移行し、1分後にOSのシャットダウンが実施され、2分30秒後にOutlet Group、UPS Outlet1の出力が開始する設定となります。
 
図7. コンセントの遅延 設定結果のグラフ

 
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