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PowerChute Network Shutdown v2.x 電源障害時のシャットダウンプロセス

PowerChute Network Shutdown v2.x の電源障害発生時におけるシャットダウンプロセスにおける流れと設定箇所の説明です。
なお、本説明にあるPowerChute Network Shutdown v2.x ならびにNetwork Management Card EX (AP9617), Network Management Card EM (AP9619)のサーポートは終了させていただいております。

 

PowerChute Network Shutdown で電源障害時のシャットダウンプロセス設定を行う場合には、OSにインストールしたPowerChute Network Shutdownの設定と
UPSに搭載しているNetworkManagementCardの設定が必要となります。 

以下は電源障害時のシャットダウンプロセスにおける全体の流れと設定箇所の説明です。


 

   PowerChute Network Shutdown 設定 (コンピューター)
サーバのシャットダウン処理の設定はPowerChute Network Shutdownの ▼自ホストネームの項目、 "Configure Events" ならびに"Configure Shutdown"にて設定を行います。

1.イベント遅延時間
イベントに対して、ここで設定した時間を超えた場合にシャットダウンプロセスがスタートします。項目に対して、イベント(障害)発生からシャットダウンプロセス開始までの待機時間を設定します。

[設定方法] [ 例:バッテリ運転[電源障害]に対するシャットダウンプロセスの設定 ]

・ 設定画面(図1) Configure Events を選択した右側に表示される
  Eventsの項目 UPS: On Battery(下から2段目)の行Shut Down System の列が交差する箇所の丸いアイコンをクリック。
・(図2) Yes, I want to shut down the system. にチェックを入れる。
・(図2) Shutdown the system only when the event lasts this long(seconds): に電源障害発生からシャットダウン開始までの待機時間を入力します。(単位:秒)
 
図1. Configure Events画面
 
図2. EventsのConfigure Shutdown画面

2. コマンドファイル実行時間
OSのシャットダウン前にバックアップ処理を実行する場合やOSシャットダウンを確実に開始するために特定のサービスやソフトウェアを停止するために
予め準備したコマンドファイルを実行、それに必要な所要時間設定を指定する項目となります。
ここでコマンドファイルの処理として必要な指定した時間が経過するとOSのシャットダウンに移行します。
尚、この項目でコマンドファイルが指定されていない場合でもここで指定した時間が経過するまでの間OSのシャットダウンは開始されません。

[設定方法]

・ 設定画面(図3) Configure Shutdown → Run this command file (full name). 
 図中(2)で実行するコマンドファイルを、ディスクドライブおよびボリューム名を含めたフルパス名で指定します。
・(図3) The command file needs this much time to complete (seconds.) に 図中(2)で実行するコマンドファイルが終了するまでに必要な所要時間を指定します。
  デフォルトで10秒が入力されています。
・(図3) Turn off the UPS after the shutdown finishes.(Not applicable to Silcon UPS) にチェックが入っていることを確認ください。 
  このチェックを入れない場合にはOSはシャットダウンしますが、UPSはバッテリが継続する限り出力しつづけます。

 
図3. Configure Shutdown画面


3. 固定値(10秒)
ソフトウェアの仕様による固定値となり、図中(2)が終了した後にこの固定値 10秒をカウントしてからOSシャットダウンを開始します。

[設定方法]
固定値となり変更は出来ません。


4. OSシャットダウン開始
OSは、電源障害発生から"(1)イベント遅延時間"+"(2)コマンドファイル実行時間"+"(3)10秒"が経過すると、OSシャットダウンを開始します。

[設定方法]
ここでは時間設定箇所はなく、UPSの電源出力停止で終了となります。
OSの種類や使用状況等によってOSのシャットダウンに必要な時間は変動することに注意してください。

【注意事項】
図中(1)〜(4)の合計時間はUPS本体のバックアップ時間(ランタイム)内に収まるよう設定してください。
 
   Network Management Card 設定 (UPS)
コンピュータがシャットダウンプロセスを開始してからUPSが出力停止する迄の時間設定、電源障害回復後のUPS自動起動やUPS Turn Off の動作についてはNetwork Management Cardに対し設定を行います。PowerChute Network Shutdownの画面では ▼UPS Information 以下UPS型番の "Configuration"ならびに"PowerChuteR"に対して設定を行います。

尚、本説明は Firmware version 3.x , 5.xを対象に項目を明記しています。


5. Low-Battery Duration / Maximum Required Delay
Low-Battery Duration と Maximum Required Delay を比較し、時間の長い方を反映、カウントされます。

Low-Battery Duration
バッテリ容量低下状態になった後、UPSがバッテリ運転を継続できる時間。
UPS では内部バッテリの充電容量とリアルタイムに監視している負荷機器の消費電力からバックアップ時間(ランタイム)を算出しています。UPSがバッテリ運転 に切り替わった後、バックアップ時間がLow-Battery Duration: を下回ると安全なシャットダウンを行う為にUPSからPowerChute Network Shutdownに対し、ローバッテリ信号を発信しシャットダウンプロセスをスタートさせます。

Maximum Required Delay
PowerChute Network Shutdownの設定 (2) コマンドファイル実行時間を設定した場合、コンピュータのシャットダウンに必要な(2)+(3)+(4)の時間が、UPS本体のイベント発生から出力停止 までのシャットダウンプロセス((5)+(6)+(7))の時間より長くなる場合がございます。
この場合コマンドファイル実行やOSのシャット ダ ウン中にUPSが出力を停止する事を防ぐ為、�の時間設定により適切な値が自動的に算出され Maximum Required Delay : に反映されます。 尚、Maximum Required Delayの値が反映される迄に最大10分程度時間がかかる場合がございます。

[設定方法]
・ 設定画面(図4) タブ[UPS] - Configuration - Shutdownを選択、 右画面の "Shutdown"の項目 Start of Shutdown → Low-Battery Duration: に時間(単位: 分 ・ 選択)を設定します。
・ 同右画面 Start of Shutdown → Maximum Required Delay: に反映された時間(単位: 分)が表示されます。


6. 固定値(2分)
PowerChute Network Shutdown を使用している場合、ソフトウェアの仕様で2分がカウントされます。

[設定方法]
固定値となり変更は出来ません。


7. Shutdown Delay
UPSがオフ又はスリープ状態になるまでの待機時間を設定します。

[設定方法]
・設定画面(図4) タブ[UPS] - Configuration - Shutdownを選択、 右画面の "Shutdown"の項目 Start of Shutdown → Shutdown Delay: に時間(単位: 秒 ・ 選択)を設定します。

以上、イベントが発生してから前項の(1) と (5)+(6)+(7)の時間を経て、UPSは出力を停止します。


8. Sleep / Turn Off

シャットダウンプロセス終了時にUPSをスリープ状態に移行させ、UPS自身が電源障害復旧時に自動起動できるように設定。又はシャットダウンプロセス終了時にUPSをOFFするように設定するのかにより動作が異なります。

[設定方法]
・ 設定画面(図5) タブ[UPS] →PowerChuteR - configurationを選択、 右画面の "PowerChute(R) Shutdown Parameters" On-Battery Shutdown Behavior: の設定において

シャットダウンプロセス終了時UPSをスリープ状態にし電源障害復旧後、UPS自身が自動起動出来るようにする場合
Restart when power is restored を選択します。

シャットダウンプロセス終了時UPSをOFFにする場合
Turn off Stay off に設定します。

【注意事項】
Turn Off Stay Off に設定した場合、UPSはシャットダウンプロセス終了時 Turn Off となり、電源障害復旧後にUPSが自動起動しない設定です。
UPSを起動する為には手動でUPS本体の電源ボタンを押す、又は Network Management Card 等から起動 します。


9. 再起動待機時間
電源障害によるシャットダウンの後、UPSをオンする為の条件として、必要な最低限のバッテリ容量、待機時間をカウントします。
電源障害発生時、復電しても再度電源障害が発生することを想定した場合、バッテリ充電容量が下がっている状態でUPSとOSを再起動させると、再度電源障害 が発生した際に、OSのシャットダウン途中でUPSのバッテリが尽きてしまうことを防止する為に、一定容量充電されるまでUPSを起動しないように設定す ることが可能です。

[設定方法]
・ 設定画面(図4) タブ[UPS] - Configuration - Shutdownを選択 "Shutdown", End of Shutdown → Minimum Battery Capacity: に充電容量を % で設定します。
・ 設定画面(図4) タブ[UPS] - Configuration - Shutdownを選択 "Shutdown", End of Shutdown → Return Delay: に待機時間を秒で設定します。

 
図4. Configuration - Shutdown 画面
 
図5. PowerChute - configuration 画面
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